こんにちは。固定資産税診断アドバイザーのスギモです。
土地の固定資産税の税額は、
土地評価額 ⇒ 課税標準額 ⇒ 税額を掛けて ⇒ 税額 になるとお話しました。
「課税標準額 ⇒ 税額を掛けて ⇒ 税額」は分かりやすいのですが、
「土地評価額 ⇒ 課税標準額」の部分がブラックボックスなんですよね~。
実務を経験している私でも説明に苦慮するところなのです。
なんで「土地評価額 と 課税標準額 が同じ」でないんだろうとよく思いました。
家屋は同じなのにね。
その理由は。。。
以前は「土地評価額=課税標準額」だったのですが、
バブル時に急激に土地価格が高騰しました。
例えば
前年に土地評価額が1000万(税額140,000円)が
翌年には、5000万円になったとします。
すると税額は本来であれば、5000万×税率1.4%なので
700,000円の支払いが生じます。
でもいきなりこんな高額は払えないですよね。
そのため、本来支払うべき税金は700,000円ですが、
支払い能力などを考えると
現実的にかなりキツイはずです。
そのため、納税者の負担軽減をするために
将来的には700,000円まで支払わなければなりませんが、
次の年は前年比10%増しの154,000円にしましょうと
したのです。
この負担軽減策を導入した時点で
評価額=5000万、
課税標準額=1100万(税額154,000円から割り戻した課税標準額)
つまり「評価額と課税標準額は同じではない!」になってしまった訳です。
本当はもっと複雑な計算式ですが
分かりやすく説明するために前年比10%増しというように
架空の上昇率を使って説明してみました。
でもさらに複雑にしている要因がまだまだあるのです。
それはまた次回に。